IT企業でうつ病

IT業界で10年勤務。うつ病2回。勃起不全。只今闘病中でこれからの人生をどう生きていこうか考え中。

自信が崩壊してしまった自分と向き合うという困難

 うつ病を患うと、今まで築き上げてきた「自信」がゼロになる。自分自身を全く信用できないし、今まで培ってきた諸々に対しても不信感が強くなり、それが積み重なって「自分の殻に閉じこもる」ようになる。

 例を挙げると、「自分の話し方に自信が無い」⇒「他人となるべく会話しないようにしよう」「今まで身につけたスキルに自信が無い」⇒「もう働くことは出来ないだろう」と、こういった具合にどんどん率先して自分の自信を削っていってしまう。しかも「無意識に」である。

 これは病気と向き合う上では厄介で、「うつ病で苦しんでいる」ことすら「話せない」「打ち明けられない」、結果さらに重症化してしまう。

 基本的にうつ病罹患者は「孤独」に耐える事が1日の大半を占め、それ以外は寝ている、というパターンが多いのではなかろうか。私もそうだったように。

 治療初期の段階では、兎にも角にも「睡眠」。睡眠サイクルを整え、脳の体力を少しでも取り戻すことが求められるのは、この「孤独」の中で浮き出てくる「疑問」に「正しく向き合う」ためだ。

 脳みそに体力が無いと、あることないことネガティブな考えばかりが肥大化し、どんどんどんどん自分を否定し、ドツボにハマってしまうからだ。

 体力があれば、「どうして自分はこう考えてしまうのだろうか?」という事に対して心理療法や認知行動療法などのメソッドを活用することもできるし、カウンセラーに今の状態を打ち上げる気力を出すことが出来る。

 その「ちょっと一歩」がとても大切で難しい。

 一歩を踏み出せれば、それは「自信へ」繋がる。この自信はうつ病罹患者にとっては「一筋の光」に近いほど「切望」しているものであって、本当にありがたい瞬間なのだ。

 「孤独」に耐え、辛い毎日を送っている方々。まず「睡眠」をしっかりる事をオススメしたい。多少投薬しても、その価値は必ずあると痛感している。

 皆様にも一筋の光が指すことを祈っている。