IT企業でうつ病

IT業界で10年勤務。うつ病2回。勃起不全。只今闘病中でこれからの人生をどう生きていこうか考え中。

【心の心電図】空や音によって心の反応を確かめる

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 鬱病になると感情の起伏がなくなり基本的にネガティブの最下層を低空飛行している感覚を持つ。燃料切れで着陸しようにも、着陸場所もなく燃料ギリギリで旋回している様で安心もできず、恐怖感や焦燥感に苛まれ、それをどうすることも出来ない自分に対する無力感で埋め尽くされる。

 しかし、ふいに心のアンテナが反応するタイミングがある。そららを意識できるようになったのか、元々無かったものが病気になったタイミングで発生したのか定かではないが。低空飛行している様な心電図がピクリとなるのだ。

 それは「空」や「音」に触れたタイミング。

 自分は確かに、この2つに触れると心の心電図が反応する。現状から開放されたい、という欲求の現れなのか私の心とって「空」は「自由」の象徴だと認識しているようで、見上げるだけで心がスッとする。東京に来てからというもの、比較的「空」の広い場所に住居を構えていたのはそういった心理もあったのだろう。

 また、幼少期を思い出しても、家のベランダに寝そべって何時間も「空」を飽きずに眺めていた。雲の動き、色の変化を眺めていると「地球が回っている」という事を感じることが出来たし、なにより「包まれている」感覚が私を安心させ、心地よかった。

 そんなわけで、私は「空」が第二の故郷であると言える。

 「音」に関しては多少バラつきというか、より細かな「心の状態」を感じるセンサーになっている気がする。

 今日は「エレキギター」の音が私を「感じさせてくれる」音だった。ある時は「アコギ」だし、ある時は「バイオリン」だったりする。「音」は「波長」であるように、私の心にも「波長」がある。「心の波長」とあうものが、その時に必要としている「音」なんだと思う。

 「音」=「波長」=「Hz」なんて置き換えていくとなんだか味気ないモノに聞こえてきてしまうが、心も体も細胞レベルで「振動」しているわけだ。その点では同類であり、積極的に「音」による「ヒーリング」を取り入れていこうと考えている。

 私の場合は、この2つが心のバロメーターで癒される要素であるだけで、他の人はまた別だろう。ただ、こういったものを1つでも持つ事ができるだけで、鬱病がもたらす様々な症状、孤独感を癒してくれるのならば、この世はなかなか捨てたもんじゃないと思ったりするのである。

 美しい空と音に囲まれたこの地球に、ただただ救われる毎日である。